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野中敏博 旅行ブログ

東京で税理士をしている野中敏博と言います。元々はシステムエンジニアだった知識・経験と、開業後に始めたマーケティングを活用して、 毎日経営者の方々と一緒になってこの不況を乗り切ろうと頑張っています。 趣味は旅行で、海外40か国を訪ねています。

マルタとイタリアの遺跡(その03 マルタからシチリアのシラクサへ 迷いつつの道中)

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マルタとイタリアの遺跡(その03 マルタからシチリアのシラクサへ 迷いつつの道中)

ブログ用 目次

2012年08月に、地中海のヘソとも呼ばれるマルタ共和国と、イタリアのシチリア・ナポリ・ローマに行ってきました。

今回は、マルタ島からシチリアへ移動し、シラクサまで行く迷いながらの道中記をご紹介します。

以下にシチリアの地図がありますので、ご覧下さい。




1.朝2時半起床でマルタ島からシチリアへ トラブル発生で大ピンチ!
 
1)朝2時半に起床

マルタ島からシチリアへ、せっかくだから船で移動しようと思ったのですが、船(フェリー)は1日1便しかありません。

しかも、朝5時出発で、1時間前の4時には船着き場に着いていないといけません。

前日歩いてどれくらいかかるか確かめたので、そこから逆算すると午前2時半に起床しないといけません。

「起きれる?」と思いつつも、「起きなくては」と気合で起床。

荷物をまとめ、チェックアウトして、船着き場まで急ぎます。


2)クレジットカードが使えない!

無事着いて、乗船券を買おうとしたのですが、2種類持っているクレジットカードの両方とも使用できません。

カードリーダーを変えてもダメで、こういう事を予想していなかったので、現金はあまり持っていません。

窓口の係員からATMの場所を聞いて走って行くことになったが、暗闇の中どこにあるか判りません。

「どうしよう!」と思いながら走っていたら、フェリー乗り場の運転手さんが車で追いかけてくれて、私を乗せてATMまで連れて行き、そしてフェリー乗り場まで送ってくれました。

困った時に助けてくれて、本当に感謝です!

形ばかりの出国検査を終え、無事にフェリーに乗ってホッとした頃に、フェリーは出発。

まだ暗い地中海を、進んでいきます。


2.シチリアに到着 

1)ここはどこ?


今回のフェリーの行き先は、シチリアで2番目の大都市カターニアです。

でも、1時間半ほどで着いた船着き場には小さな小屋があるだけで、他は何もないのです。

近くに見える町も、小さい。

「ここは、カターニア?」と係員に聞くと、「違う。ここから、カターニアへバスで移動する。」と言われてしまいました。

ここも形ばかりの入国審査を終えて、バスに乗ります。

この時間だともう明るいので、乗っていたフェリーを写真に撮りました。

結構、大きいです。




2)カターニア行きのバス

カターニアまで、高速道を通って2時間半くらいかかりました。

なんだか、船に乗っている時間より長い。

直接カターニアに行けばいいのに、何かあるんでしょうか。

途中、今日の目的地のシラクサをバスが通った時、思わず「降ろしてくれ!」と言いたくなりました。


3.カターニアからシラクサへ バス乗り場まで、見知らぬ若者のバイクで行く

まずは、カターニア駅に行ったのですが、直前に電車が出たばかりで、次の便まで時間がありすぎます。



駅の近くには、寿司レストラン「道」があります。

いつか、行ってみたいです。




仕方がないので、シラクサ行きのバス乗り場を探していると、「何を、探しているんですか?」と若者が声をかけてきました。

駅で見知らぬ相手から声をかけられる、と言うのはあまり良くない結果になる可能性が多いのですが、今回は大丈夫そうです。

「シラクサまで、バスで行きたい。」と言うと、バス乗り場までバイクで連れて行ってくれました。

このような親切は、本当にありがたいです。


4.シラクサの旧市街を歩く

正午頃に、シラクサの中心地に着きました。


シラクサは、シチリアがギリシャ植民地時代に一番大きかった都市で、当時は人口30万人と言われているので、その華やかさが判ります。

(現在の人口は、約12万5千人との事です。)

ちなみに、アルキメデスもシラクサ出身です。


ここから、遺跡のあるネアポリ考古学公園まで、坂を上って歩いていきます。

しばらく歩くと公園があり、大きなモニュメントがあります。

地図を見ると、「sancrario ai caduti」とあり、帰って調べると戦争記念館の様です。




さらに炎天下の中坂道を登って行き、やっと目的のネアポリ考古学公園に着きました。


5.ネアポリ考古学公園の古代ローマ円形競技場

入場して最初に目にしたのが、古代ローマ円形競技場です。




紀元後3世紀後半に建造され、140m☓119mの大きさで、シチリア最大の円形競技場です。






上部が破壊されているのが残念ですが、下部は岩から彫りぬかれて建造されており、その素晴らしさが判ります。




6.入場券はどこで売っているの?

シラクサで有名な遺跡は、ギリシャ劇場や石切り場です。

行ってみて知ったのですが、この公園は無料部分と有料部分に分かれており、お目当てのギリシャ劇場等は有料です。

下の写真は、無料部分から見た石切り場です。




それ自体は構わないのですが、ギリシャ劇場の入り口では入場券を売っていません。

それで、場所を聞いて行くのですが、見当たりません。

公園の外かと思い、歩いてもありません。

困って別の人に聞くと、反対方法を指差します。

それで、反対方向を目指しても、入場券の売り場はありません。

30分以上炎天下をウロウロして、いろんな人に聞いて、やっと見つけました。

入場券売り場は、公園の外の大きな売店の一番奥に、ポツンとありました。

(右の木立の奥です。)




入り口で売ればいいのに、またはもっと目立たせないと判らないよ!、とかいろいろ思いながら、やっと入場券を手に入れました。

ホッとして、ささやかなお祝いの冷たいビールです。




*今回は、マルタからシチリアへ、そしてシラクサのお目当ての劇場までの、迷いながらの半日道中でした。

次回は、古代ギリシャ時代の座席数1万5千の今でも使用されている劇場等をご紹介します。

ご期待下さい。

(2012年08月)

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